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フィレンツェの最後の晩餐 その4 (再掲2007-02-09 07:33の記事) [1500年代 Cinquecento]

 

allori.jpg

 

Alessandro Allori(1535-1607), Il Cenacolo di Santa Maria del Carmine (1582)

作者はアレッサンドロ・アッローリ。16世紀後半、メディチ家の宮廷画家として活躍。ミケランジェロの影響を強く受けています。この壁画もなかなかの力作。もし「ミケランジェロが『最後の晩餐』を描いていれば」かくや…と思わせるものがあります。アレッサンドロ自身もそんな思いで描いたのかも知れません。

 

 

壁画の左側。

 


 

こちらは右側。右端はユダ。

この「最後の晩餐」があるのはサンタ・マリア・デル・カルミネ教会。「二つ頭って?」の記事↓

http://arte.blog.so-net.ne.jp/2016-05-10-4

…でとりあげたマザッチョ、マゾリーノ、フィリッピーノ・リッピの共同制作の傑作壁画「聖ペテロ伝」がある教会です。
その記事で「次回はマザッチョ、マゾリーノ、そしてフィリッピーノ・リッピ、それぞれの時代と作風の違いについてみていきます」と書いておきながら、すっかり続きを書くのを忘れていました。またまた反省。

「最後の晩餐」は、「聖ペテロ伝」があるブランカッチ礼拝堂の隣の部屋に描かれています。

 

教会の中庭。右奥がブランカッチ礼拝堂への入り口。

 

 

その部屋に展示してある「シノピア」と呼ばれる下絵。修復のため剥がされた壁画の下から現れたもの。

 

 

中庭に戻り「最後の晩餐」のある部屋に向います。

 

 

ここが入り口。「最後の晩餐の部屋」そして「マルチメディア室」?! 

 

この部屋は「聖ペテロ伝」のDVDの鑑賞に利用されています。とても力の入ったDVDです。そのDVDの鑑賞のために部屋の照明は落とされています。でも「最後の晩餐」の鑑賞のためにはあまりに暗すぎます。教会の目玉にしてルネサンス最高傑作の一つ「聖ペテロ伝」が優遇されるのは当然ですが、アレッサンドロには少し酷な仕打ちです。

 

DVDの準備のために照明が点いていた時に撮った写真です。
上にぶらさがっているのがプロジェクター。

 

アレッサンドロの代表作はアカデミア美術館の「受胎告知」、サンタ・クローチェ教会の「十字架降架」など。サンティッシマ・アンヌンツィアータ教会にも壁画がありますが、こちらは現在修復中。またサント・スピリト教会にもパネルに描かれた画が2点あります。

 Chiesa di Santa Maria del Carmine, P.zza del Carmine 14  Tel. 055/ 2382195

平日: 10-17  休日: 13-17 火曜休館 写真/ビデオ撮影可(フラッシュ/照明不可)

インフォメーションと予約

Tel. 055/ 2768558( 月曜から土曜9.30-13.00と 14.00-17.00, 日曜,祝日9.30-12.30)

info@muse.comune.fi.it 

Chiesa di Santa Maria del Carmine


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